松屋の値上げはいつから?牛めし並480円、すき家・吉野家と比較【10月】

牛丼と硬貨、上向きの矢印のイラスト(松屋の値上げ)

松屋の値上げは2026年10月13日(火)の午後3時からです。看板の「牛めし」は全サイズが一律20円上がり、並盛は460円から480円になりました。すき家の並盛と同じ値段になり、これで松屋は大手3社の「単独の最安値」ではなくなっています。

値上げそのものは20円。小銭で済む金額なのに、ニュースになったのには理由があります。牛丼の値段は、世の中の物価の空気を映す体温計のように扱われてきたからです。昼休みの「今日どこ行く?」で出そうな話題を、新旧の価格表から値上げの理由、同じ日に始まった新メニューまで、順番にほどいていきます。

目次

松屋の値上げはいつから?何がいくら上がった?

10月13日15時から。牛めしは全サイズ一律プラス20円

松屋フーズホールディングスは10月9日に「価格改定のお知らせ」を出し、10月13日の午後3時から一部のメニューを値上げすると発表しました。昼のピークが終わった後の切り替えです。

中心になるのは「牛めし」類です。セットも含めて、どのサイズも一律で20円上がります。並盛でいえば460円が480円です。報道でわかる範囲で、主なメニューの新旧価格を並べます(すべて税込)。

メニューこれまで10月13日15時から上がり幅
牛めし(並盛)460円480円20円
鬼おろしポン酢牛めし(並盛)560円580円20円
キムチ牛めし(並盛)560円580円20円
ネギたっぷり旨辛ネギたま牛めし(並盛)660円680円20円
チーズ牛めし(並盛)660円680円20円
うまトマチーズ牛めし(並盛)690円710円20円
おこさま牛めし450円480円30円
Wで選べる玉子かけごはん350円380円30円
得朝牛皿定食400円430円30円
ソーセージエッグ定食530円540円10円

朝食のメニューや子ども向けの商品は、20円ではなく30円上がるものがある点に注意してください。ソーセージエッグ定食だけは10円にとどまります。表の数字は、物流ニュースのLNEWSなどが公式発表をもとに整理したものです。

なぜ上がるの?会社が挙げた5つの理由

松屋フーズが理由として挙げたのは、原材料費、人件費、物流費、光熱費、包装資材費の上昇です。商品の品質を保ち、安定して出し続けるため、と説明しています。

お肉の値段だけが原因ではない、というのがポイントです。お店で働く人の時給、トラックで食材を運ぶ費用、厨房のガス代や電気代、持ち帰り用の容器代まで、牛丼一杯の裏には細かいコストが積み重なっています。どれか一つが上がっても吸収できたのが、全部が同時に上がると、価格に転嫁せざるを得なくなる。そんな順番です。

お肉については、すき家が7月に並盛を450円から480円へ戻したときも、日本経済新聞は「牛肉高騰で」と報じていました。牛丼チェーン各社にとって、牛肉の仕入れ値は常に頭の痛い問題です。ひとつの会社が値上げに踏み切ると、他社も条件は似ているので、追随の動きが出やすいと言われます。

ちなみに同じ週に発表された日銀の9月の企業物価指数は、前年の同じ月と比べて6.8%の上昇でした。お米の値下がりなどで8月より伸びは小さくなったものの、高い水準が続いています(FNNプライムオンライン)。企業が仕入れるモノの値段が高いままなので、お店も値上げの手を緩めにくい状況です。

前回の値上げは1年半前

松屋の牛めしの値上げは、2025年4月以来、約1年半ぶりです。このときは30円上がって並盛が460円になりました。今回の20円は、前回より幅が小さく、「小刻みに上げて客足への影響を抑えたい」という姿勢もうかがえます。ただし、これは筆者の見方で、会社が公式にそう説明しているわけではありません。

すき家・吉野家と比較|牛丼並盛の値段はいくら?

3社の並盛を並べるとこうなる

気になるのは他のチェーンとの比較でしょう。値上げ後の並盛は次のとおりです。

チェーン並盛の値段(税込)直近の値段の動き
松屋480円2025年4月に430円→460円、2026年10月13日に480円へ
すき家480円2025年9月に480円→450円へ値下げ、2026年7月に480円へ戻した
吉野家498円2024年7月に468円→498円へ。以来、約2年据え置き

松屋は3社のなかで最安値でしたが、これですき家と同額になりました。いちばん高いのは吉野家の498円ですが、松屋・すき家との差は18円まで縮んでいます。数年前には「3社で数十円の値下げ競争」が話題になっていたことを思うと、風景がだいぶ変わりました。

外食の専門メディア、フードリンクニュースは今回の値上げについて、「松屋は3ブランドの中で最安値だったが、すき家に並んだ」と整理しています。吉野家だけが、ひとり高い位置に残る形です(吉野家の498円は店内価格とされています)。

値上げしたら客は減る?すき家の数字が参考になる

よくある疑問が「値上げしたらお客さんが逃げるのでは」ということです。参考になるのが、7月に値上げしたすき家の数字です。フードリンクニュースによると、480円に戻した後の既存店売上は8月が前年比11.1%増、9月が8.4%増。客数も8月が6.7%増、9月が2.3%増と、減っていません。

一方で、フードジャーナリストの山路力也さんがYahoo!ニュースのエキスパート欄で書いたところでは、売上高はおおむね前年を上回るものの、吉野家は直近で客数が前年を下回り、松屋も客数の伸び悩みが見られるそうです。同じ牛丼でも、チェーンごとに事情は違います。

山路さんは、今後の牛丼市場は、入口になる牛丼の価格を抑えつつ、牛丼以外のメニューやセットでどれだけ客単価を上げられるかの戦いになる、との見方も示しています。これは専門家の意見のひとつで、必ずそうなるという話ではありません。

吉野家は100円引きの「秋の牛丼フェス」|10月15日から

松屋が値上げした2日後から、ライバルの吉野家は対照的な企画を始めます。10月15日(木)11時から10月21日(水)15時まで、全国の店舗(一部を除く)で「秋の牛丼フェス」を開き、牛丼や牛丼弁当、牛皿などを各サイズ、通常価格から税込100円引きで売るというものです(吉野家のプレスリリース)。

単純に計算すると、498円の並盛は期間中、398円になる計算です。ただし、実施していない店舗や価格が異なる店舗があること、デリバリーは対象外であること、朝牛セットや牛皿定食などは値引きの対象外であることが、リリースに書かれています。行く前に確認してください。

期間中に店内で食事をすると、10月23日から売り出す冬の定番「牛すき鍋膳」の50円引きクーポン2枚と、テイクアウト10%引きクーポン1枚がもらえます。吉野家は今年、「牛丼復活祭」から20年の節目だそうで、その感謝企画という位置づけです。

松屋の値上げの直後に、吉野家が1週間だけ大幅に値引きする。たまたまなのか狙ったのかは、会社が説明していないのでわかりません。ただ、値段を巡る3社の動きが同じ週に重なったのは確かで、雑談のネタとしては美味しいところです。

同じ日に始まった「たっぷり牛皿定食」790円とは?

ここからが、値上げのニュースを見ていて面白かったところです。松屋は値上げと同じ10月13日の午後3時から、新メニュー「たっぷり牛皿定食」を全国の店舗(一部を除く)で発売しました。公式発表では、牛めしの大盛りサイズ分のお肉を皿に盛った定食で、価格は790円です。

定食スタイルなので、ごはんのおかわりが無料なのが特徴です。もっと食べたい人向けに、「特盛牛皿定食」が990円、ほかに鬼おろしポン酢やネギたまの組み合わせもあります。公式の価格は次のとおりです。

メニュー価格(税込)
たっぷり牛皿定食790円
特盛牛皿定食990円
たっぷり鬼おろしポン酢牛皿定食890円
特盛鬼おろしポン酢牛皿定食1,090円
たっぷりネギたま牛皿定食990円
特盛ネギたま牛皿定食1,190円

さらに、牛めしのタレが「38回目の進化」をして、香りとコクが強くなったとも案内されています。つまり松屋は、並盛を20円上げる一方で、790円の「お腹いっぱい」メニューをレギュラーにしたことになります。

値上げの日にあえてボリューム系の定食をぶつけてきたのは、「安さだけで勝負しない」というメッセージにも見えます。これも筆者の推測ですが、先ほどの山路さんの見立て、つまり「牛丼以外で客単価を上げる」流れとは重なります。

なぜ話題に?牛丼が「物価の体温計」と言われる理由

牛丼は、ワンコイン(500円玉一枚)で食べられる、安いごはんの代名詞でした。500円を出せばおつりが来る、という感覚です。ところが今は、3社とも並盛が500円目前まで来ています。ニュースのたびに「ついに500円時代か」という見出しが出るのは、そのためです。

もうひとつは、毎日の暮らしに近い値上げだからです。スタバのコーヒーはたまの贅沢ですが、牛丼はお昼の定番です。毎週食べている人ほど、20円の積み重ねを実感します。値上げが続いた秋には、スタバの値上げや白菜の高騰のように、身近な値段の話題が並びました。牛丼もその流れのひとつ、というわけです。

また、政治の世界では食料品の消費税を下げる法案が国会に出されています。値段に敏感になっている時期だからこそ、こうした値上げが話題になりやすいのです。気になる方は食料品の消費税1%の記事も読んでみてください。

私たちの生活への影響|20円はいくらの負担になる?

週3回食べる人なら年3,000円ちょっと

20円の値上げは、一杯だけなら小さな金額です。ただ、食べる頻度で見ると印象が変わります。

牛めし(並盛)を食べる頻度1年間(52週)で増える負担
週1回1,040円
週3回3,120円
週5回(平日の昼)5,200円

平日毎日、松屋の並盛で済ませる人は、年間で約5,000円の負担増です(休まず52週通った場合の単純計算です)。大きな痛手ではありませんが、「ランチ1回ぶん」が増えたと思うと、少し重く感じるかもしれません。

節約したい人の使い分けのコツ

松屋は店内で食べるとみそ汁が付きます。公式発表でも、持ち帰りの場合はみそ汁が別料金と書かれています。「店内で食べるなら、みそ汁込みで480円」と考えると、値段の見え方が変わります。

公式アプリを使ったキャンペーンや、ポイントがたまるキャッシュレス決済を使うのも手です。松屋フーズは10月12日に、アプリ限定の「牛皿定食ポイントアップキャンペーン」を案内していました。具体的な条件はそのつど変わるので、店頭やアプリで確認してください。

もうひとつ覚えておきたいのは、値上げの前後で「どこに行くか」を変える人もいる、という点です。たとえば3社の並盛が横並びに近づくと、値段より味や店の近さ、混み具合で選ぶ人が増えるかもしれません。値段の差が小さくなったぶん、自分の好みで選びやすくなったとも言えます。

値上げは今回で終わりか

これは誰にもわかりません。ただ、原材料費や人件費の上昇が続く限り、各社が値上げを検討する状況は変わらないでしょう。実際、吉野家は2024年7月以来、価格を据え置いています。次に動くのは誰か、という見方で牛丼業界を眺めると、ニュースが少し面白くなります。

会社の雑談で使える松屋の値上げネタ4つ

その1:3社の並盛、実はもう18円差

「松屋、すき家と同じ480円になったんだって。吉野家だけ498円で、3社の差は18円しかないらしいよ」。具体的な数字が入ると、ニュースを見ている人だと思ってもらえます。

その2:値上げの日に、790円の定食を出してきた

「値上げと同じ日に、牛めし大盛り分の肉を乗せた790円の定食を始めたんだよね。ごはんおかわり無料で。値上げしつつ、お腹いっぱいメニューで取り返す作戦なのかも」。推測だとわかるように、「なのかも」と付けるのがコツです。

その3:吉野家は15日から100円引き

「松屋が値上げした2日後から、吉野家は牛丼が100円引きなんだって。10月21日までだよ」。ランチの行き先が決まらない時に、そのまま使える一言です。

その4:すき家は値上げ後に売上が伸びた

「すき家は7月に480円へ値上げしたけど、8月も9月も売上が前年より伸びたんだって」。値上げ=客離れ、とは限らない例として、話のきっかけになります。ただし松屋でも同じ結果になるとは限りません。

松屋の値上げでよくある質問

Q. 松屋の値上げはいつからですか?

2026年10月13日(火)午後3時からです。午後3時より前は旧価格のままでした。

Q. 牛めしの並盛はいくらになりましたか?

税込480円です。これまでは460円でした。全サイズ一律で20円の値上げになります。

Q. すき家と吉野家の並盛はいくらですか?

すき家は480円、吉野家は498円です(いずれも税込、2026年10月13日時点の報道ベース)。

Q. 値上げの理由は何ですか?

松屋フーズは、原材料費、人件費、物流費、光熱費、包装資材費の上昇を挙げています。

Q. 吉野家もこれから値上げしますか?

私が確認した範囲では、吉野家が新たな値上げを発表した事実はありません。並盛498円は2024年7月から続いています。今後の動きは各社の発表を待つしかありません。

Q. 前回の値上げはいつでしたか?

2025年4月です。並盛が30円上がって460円になりました。

Q. 持ち帰りでも同じ値段ですか?

今回確認できた発表や報道には、持ち帰りだけ別の価格にするという説明はありませんでした。ただ、みそ汁は持ち帰りだと別料金です。細かい金額は店頭や公式サイトで確かめてください。

まとめ|松屋の値上げは20円。「並盛480円」が新しい基準に

松屋の牛めしは、10月13日の午後3時から並盛480円になりました。すき家と並び、吉野家の498円とも18円差。かつて繰り広げられた値下げ競争は、すっかり過去の話になった印象です。

一方で、松屋は同じ日にごはんおかわり無料の790円定食を始めました。単純な値上げのニュースの裏に、「安さだけでは戦えない時代」の工夫が見えるのが面白いところです。ランチの時に「今日は松屋?」と話題になったら、数字をひとつ添えてみてください。

なお、この記事の価格は2026年10月13日時点の発表と報道にもとづいています。今後変わる可能性があるので、実際の値段は店頭やお店の公式情報でお確かめください。

参考ソース

  • 松屋フーズ「たっぷり牛皿定食」発売のお知らせ(2026年10月9日) https://www.matsuyafoods.co.jp/matsuya/whatsnew/menu/185692.html
  • 松屋フーズ 松屋ニュース一覧(価格改定のお知らせ) https://www.matsuyafoods.co.jp/matsuya/whatsnew/
  • TBS NEWS DIG「松屋『牛めし』並盛460円から480円に値上げ」(2026年10月13日) https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/3008608
  • フードリンクニュース「松屋、牛めしを480円に すき家と並ぶ、孤高の吉野家」(2026年10月13日) https://www.foodrink.co.jp/news/2026/10/1362740.html
  • LNEWS「松屋/13日から牛めしを一律20円値上げ、物流費の上昇も要因に」(2026年10月13日) https://www.lnews.jp/2026/10/s1013708.html
  • テレビ朝日「松屋 牛めし並480円に 20円値上げ発表」(2026年10月12日) https://news.tv-asahi.co.jp/news_economy/articles/000539533.html
  • Yahoo!ニュース エキスパート(山路力也)「ついに牛丼並盛『500円時代』の到来か?」(2026年10月11日) https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/83f76b85ad059df1e667173b44937b0d2854d329
  • 吉野家「秋の牛丼フェス」プレスリリース(産経ニュース掲載、2026年10月13日) https://www.sankei.com/pressrelease/prtimes/PCD63NCUCJK2JJN4BBG5DM4VTE/
  • ASCII.jp English Edition「Matsuya Gyumeshi Sees 20 Yen Price Hike!」(2026年10月13日) https://ascii.jp/en/elem/000/004/441/4441894/
  • FNNプライムオンライン「企業物価指数はコメ価格下落などで伸び鈍化」(2026年10月13日) https://www.fnn.jp/articles/-/1132106
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